製缶溶接加工・プレハブ配管加工・ボイラ・圧力容器・圧縮機などの製作

電話のアイコン

メールのアイコン

社員インタビュー

水本鉄工で働く社員たちは、自分の仕事に誇りを持ち、日々働いています。水本鉄工の現在の姿、
それぞれの仕事へのこだわり、そして将来へのビジョンを5名のキーマンが語ります。

「配管の溶接技術では他社に負けません。
お客さんからもピカイチとご評価いただいています」

スタッフの写真

営業・米原 俊之(勤続25年)

うちの営業は社長と私の2人で分担しています。私はメインユーザーのうち1社を担当しています。いわゆるルート営業です。ただ、我々は小さい会社ですので、営業だけではなく、生産管理や品質管理まで一貫して担当しなければいけません。基本的には、お客さんから図面をいただいたら、素材の手配から塗装してお客さんに納めるまで責任を持って管理します。同じような役割を担っているのが、私と社長の他にもう1人います。その中で、私と社長は営業を分担し、もう1人は工場内の設備の修理を担当しています。

うちは配管の溶接に特化した鉄工所です。世の中には沢山の鉄工所がありますが、配管の溶接技術では他社に負けない自信があります。溶接の品質を担保する場合、非破壊検査というのがありますが、うちには資格を持ったレベルの高い作業者がいますので、自信を持って営業が出来ます。実際、お客様からも「水本さんは溶接に関してはピカイチです」とご評価いただいています。

写真

「意識しなくてもスムーズに物が出来上がっていくようなレベルアップを」

ただ、最近はお客様の品質要求がこれまでにないくらい高くなっています。お客様の要求を、うちのリソースの範囲で実現できるようバランスを取っていくことが私の仕事ですが、これまで当たり前だったことが通りにくくなっている状況もあります。工場とは毎朝ミーティ

今後はさらに品質要求は高くなっていくことが予測されますが、それについていけなくなったら終わりです。意識しなくてもスムーズに物ができていくようなレベルアップをしなければ鉄工所は生き残っていけません。そういう危機感を持ち、今後も、お客様に満足していただけるレベルの物を提供していけるよう、しっかりコミュニケーションを取って行きたいと考えています。

写真

「お客様から“水本鉄工に任せておけば大丈夫”と思って頂ける。 それは現場の責任感のおかげ」

スタッフの写真

品質・田村 嘉伴(勤続23年)

私はお客さんからいただいた図面を現場につなぐ仕事をしています。同じような仕事をしている人間は3人いますが、その上で他の2人は営業を担い、私はどちらかというと物品の手配や機械のメンテナンスなど、社内の管理を担当しています。機械のメンテナンスというのは、何か調子が悪い機械があった時に、修理屋さんを手配したり、部品を調達したりすることが多いです。品質に関わる部分では、計測器の管理なども担当しています。

私は営業活動をしませんが、担当するお客様からはよく連絡が来ます。お客様と話をしていると、品質面においては、ある一定のご評価はいただいていると感じます。クレームもゼロではないですけど、任せておけば大丈夫と思っていただけている部分はあるのかなと感じます。それは、現場が責任感を持って作業をしてくれているからです。

写真

「工場と綿密なコミュニケーションを取ることで、お客さんから評価される品質を維持したい」

辛いなあと思うことは、誰も答えを持っていないことです。現場から判断を求められても、正直言ってわからないことが多いんです。それは多分、お客さんも一緒なんですよね。お客さんと言っても、直接取引しているお客様の先に、もう一つお客さんがあります。ここで良いと言っても、エンドユーザーが良いと言うかどうかはわからない。そうなると多少現場に嫌がられても、厳しい目で判断せざるを得ないです。

今、物を作るにはとてもしんどい世界になっています。社会全体が、問題がないように、安全な方にと神経質になっているようです。うちは人数が少ないので大げさな対策は取れませんが、意思疎通だけはしっかりするようにしています。我々だけで抱えこむのではなく、工場と綿密にコミュニーションを取ることで品質を担保するしかありません。

そうやって社内で細かくコミュニケーションを取って、チェックして、たまにお客さんから「あれ、よう合うたで」とか「すんなりいったわ」と言われれば、嬉しいですけどね。まあ性格ですね。心配性なんですよ。

写真

「悪いものを作ってしまったらかっこ悪いですよね。
意識の問題っていうことです」

スタッフの写真

工場長 兼 第2 工場班長・戸波 孝太郎(勤続28年)

水本鉄工に入社する前は歯科技工士をしていました。30手前で入社しましたが、あとは50過ぎの年配ばかりで、私が一番若手でした。今はずいぶん様変わりして、私のすぐ下が1人、あとは40代が3人、30代が5人、20代が2人かな。気がついたら自分が一番上になっていました。

水本鉄工は昔からの信用を大事にして来た会社です。納期をしっかり守ることはもちろん、誰がやっても、世代が変わっても、コンスタントに同じように作ることが出来る。それが長年にわたり、同じお客さんと取引を継続出来ている要因だと思います。

ただ、品質を安定させるために、特別な決め事や管理方法があるわけではありません。常に良いものを見ていれば、それを真似しますよね。良いと思ったものに近づこうとしますよね。悪いものを作ってしまったらかっこ悪いですよね。意識の問題っていうことだと思います。

写真

「ただの"作業"なら、ちょっと注意していれば出来る。でも仕事は違います」

何でも勉強して覚えたら、無茶苦茶得することはないが、その代わり損することもありません。まずは興味を持って覚えることが大事。それからでないと何も始まらない。個人的にはそう思っています。自分の考えを押しつけることは嫌いですが、入ってきた人には、とにかく聞けと言います。わからないのは当たり前だから、何をしているのかと聞けと。素直に聞けば、誰か知っている人が教えてくれます。

鉄工に限らず物作りは、定年を迎えるまで「俺はこれができた」と自信を持っては言えないような気がしています。右から左に流すだけの“作業”なら、ちょっと注意していれば出来ます。でも仕事は違います。次から次へと新しい機械、新しい技術が出てきますのでやりきるということはないと思います。

しかしそれも自己満足に過ぎません。自分が満足しても会社の利益にならなければ意味がありません。「もうちょっとここまでやりたいな」と思っても、見る方も主観で判断します。あるものを見て「四角い」という人もいれば、「もっと四角にできる」という人もいますし、「こんなもんでいい」という人もいますので、さじ加減は難しいなと思います。

写真

「“やっぱり水本さんは上手い”と言われたい。
まだまだ上手くなれると思っています」

スタッフの写真

第3工場班長・小池 泰廣(勤続26年)

新卒で就職した会社では梱包の仕事をしていましたが、簡単過ぎて一生続けるのは辛いと思い1年経たずに辞めました。その後、水本鉄工に入社して今に至ります。

私は昔から物を作ることが好きなので、今の仕事は面白いです。溶接が面白い。昔はよく下手くそと言われました。その簡単じゃないというところが物作りの魅力ですが、上手くなりたくて努力はしました。最初に良いものを見てそこを目指す。おっちゃんの仕事を見て、どういうふうにやっているのかなと。あとは練習すればある程度は上手くなります。そして1つの目標にたどり着いたら、また上を目指して行く。その繰り返しです。時々、お客さんのところで仕事をすることもありますが、そこで他の会社が作った物を見ると、上には上がいると思いますね。私達もまだまだ上手くなれると思います。「やっぱり水本さんは上手い」と言われることを常に目指しています。

写真

「水本鉄工の魅力はフレンドリーなところ。社長も身近な存在です」

私が班長を務める第3工場は今、3人います。年齢は、1人は私の7つ上、もう1人は7つ下です。皆、勤続年数が長いので押さえるべきところだけは押さえて後はそれぞれに任せています。手が空かないよう段取りを組むのだけが難しいところです。

水本鉄工の魅力はフレンドリーなところです。社長も身近な存在です。よく現場に入ってきて「最近子供はどうや?」などと、世間話をしています。普通の会社では社長とフレンドリーに話したりはできません。仕事で困ったことがあった時も、工場長や社長に相談すれば、大体は叶えてもらえます。デジタルの溶接機なんかも、結構前から入れてもらっています。

世の中がどう変わっても、鉄工の仕事は人がやらなければいけない仕事です。最近は細かい傷でもうるさくなりましたから、なおさら技術を向上させないと生き残れないでしょう。下手くそだったら仕事が来ません。「水本さんに任せておけば間違いない」と言われるぐらいになりたいです。

写真

「次の工程を少しでもやりやすくするために、
仕事のスピードは大事にしています」

スタッフの写真

第1工場班長・井上 晃(勤続17年)

前職も製造業でしたが、ラインの中に入って作業をしていました。あまり技術を身につけるという感じではなかったので、1年ぐらいで辞めて水本鉄工に転職しました。

入社時から第1工場で前工程を担当してきましたが、機械で金属を削っていくと黒ずんだ表面がどんどん綺麗になっていく。最後にキラキラに磨き上げた表面を見ると達成感を感じます。また、私は配達もしていますが、お客さんのところで完成したものを見ると、こんな大きいものの一部を作っているんだなと、誇らしく感じることもあります。事務所を通じてお客さんの声を聞くことがありますが、うちは他社と比べてちゃんとした会社だと思われているようなので嬉しく思います。

2年ぐらい前から班長を務めています。第1工場は5人いますが、年齢が幅広いので、仲良く楽しくやれるような雰囲気作りは心がけています。個人的に大事にしていることは仕事のスピードです。次の工程をやりやすくするためにも、少しでも早く仕上げることは意識しています。

写真

「"ええ職場やな"と言われる雰囲気を維持することは、自分達の世代の責任だと思っています」

水本鉄工は会社全体の仲が良い会社です。一人ひとりの人間性が高いと思います。嫌な人が一人もいません。何でも話しやすいですし、失敗した時も、責めるのではなく原因を突き止めて改善のきっかけとしています。そういうことの繰り返しが、品質を向上させる要因になっていると思います。また、設備も整っています。現場の仕事がしやすいよう、社員の声を反映して、環境を整えてもらっていると思います。

今後の目標は、仕事の幅を広げることです。以前、社長からこういう仕事があるけどどう?と言われた際に、その時の自分の技術では自信がなくてお断りしたことがありました。それがとても悔しかったので、次に来た時は出来るよう、日々努力して備えています。また将来入ってくる人たちから「ええ職場やな」と言われるような雰囲気を維持していくことは、自分達の世代の責任かなと思っています。

写真